スマホの充電がすぐ減る…バッテリーを長持ちさせる設定のコツ
「朝満タンだったはずなのに、もう充電が必要…」 スマートフォンを使っていると、バッテリーの減りが早く感じることはありませんか? 孫とビデオ通話をしたり、地図アプリで場所を調べたり、アプリをたくさん使っていると、あっという間に充電がなくなってしまうこともあります。
スマホのバッテリーは、使うたびに少しずつ消耗しますが、普段の設定や使い方を少し見直すことで、今よりも長く使えるようになることがあります。
この記事では、スマホのバッテリーを長持ちさせるための簡単な設定や、すぐに試せる使い方をご紹介します。ぜひ参考にしていただき、スマホを「らくらく」お使いいただけると嬉しいです。
なぜスマホのバッテリーは減るのでしょうか?
バッテリーが減る主な理由は、スマホが様々な働きをしているからです。
- 画面の表示: 画面が明るければ明るいほど、電気をたくさん使います。
- アプリの動作: アプリを起動している間はもちろん、実は画面を消している間も裏側(バックグラウンド)で動いているアプリがあります。これらもバッテリーを消費します。
- 通信: 電話やインターネット、LINEなどで情報を受け渡すときにもバッテリーが必要です。Wi-FiやBluetooth、GPS(位置情報)機能なども通信に関わり、オンになっているだけでバッテリーを使います。
これらの働きを少し調整することで、バッテリーの消費を抑えることができるのです。
バッテリーを長持ちさせるための具体的な設定
ご自分のスマホの設定画面を見ながら、順番に確認してみましょう。
1. 画面の明るさを調整する
これが一番効果を感じやすい方法の一つです。画面が明るすぎると、それだけでたくさんの電気を使います。
- 設定方法:
- スマホの「設定」アプリを開きます。
- 「画面表示と明るさ」や「ディスプレイ」といった項目を探して選びます。
- 画面の明るさを調整できるバーやスライダーがありますので、少し暗めに設定してみましょう。
- 自動調整機能を使う: 周りの明るさに合わせて画面の明るさを自動で調整してくれる機能があると便利です。「明るさの自動調整」や「自動輝度」といった名前の項目をオンにしてみてください。
2. 使わないWi-FiやBluetoothはオフにする
Wi-FiやBluetoothは、つながる相手を探すために常に電気を使っています。家や外出先で必要ない場合は、オフにしておくとバッテリーの節約になります。
- 設定方法:
- スマホの画面の上から下へ指でスライドすると出てくる「クイック設定パネル」や「コントロールセンター」に、Wi-FiやBluetoothのボタンがあることが多いです。ここから簡単にオン/オフできます。
- または、「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」や「Bluetooth」の項目からオフにすることもできます。
3. 不要なアプリは終了するか削除する
たくさんのアプリが起動したままになっていると、バッテリーを消費することがあります。また、全く使わないアプリは削除するのも良いでしょう。
- アプリの終了方法:
- 多くのスマホでは、画面の下から上に少しスライドして指を止めると、起動中のアプリ一覧が表示されます(Androidの場合)。または、画面下部の「□」や「|||」のようなマークのボタンを押すと表示されます(機種によって異なります)。
- 表示されたアプリを上方向にスライドすると終了できます。ただし、最近のスマホは自動で電力消費を抑えるようになっているため、毎回細かく終了させる必要はありません。よく使うアプリは起動したままの方が、次に使うときに早く立ち上がるメリットもあります。
- アプリの削除方法:
- 削除したいアプリのアイコンを長押しします。
- 「アンインストール」や「削除」といった項目が出てくるので選びます。
- 確認画面が出たら「OK」などを選びます。大切なアプリを間違えて消さないように注意してください。
4. 位置情報サービスの設定を見直す
地図アプリなど、自分の場所を知るために位置情報サービス(GPS)を使います。これはバッテリー消費が大きい機能の一つです。常に位置情報を必要としないアプリは、必要なときだけオンにする設定にしましょう。
- 設定方法:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「位置情報」や「プライバシー」といった項目を探します。
- 「位置情報サービス」や「アプリの権限」といった項目を選びます。
- アプリごとに位置情報の利用を許可するかどうかを設定できます。「使用中のみ許可」を選ぶと、そのアプリを使っている間だけ位置情報を使うようになります。
5. アプリのバックグラウンド更新を制限する
アプリによっては、使っていないときでも最新の情報を受け取るために通信(バックグラウンド更新)を行っています。これもバッテリーを消費します。あまり頻繁に最新情報が必要ないアプリは、この機能をオフにすることで節約できます。
- 設定方法:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」や「アプリケーション」といった項目を選びます。
- 設定を変更したいアプリを選びます。
- 「バッテリー」や「モバイルデータ」といった項目の中に、「バックグラウンドでの活動を制限する」や「バックグラウンドデータ」といった設定があります(Androidの場合)。
- iPhoneの場合は、「設定」アプリの「一般」から「Appのバックグラウンド更新」を選び、アプリごとに設定できます。
6. バッテリー節約機能(省電力モード)を活用する
多くのスマホには、バッテリーを長持ちさせるための「バッテリー節約機能」や「省電力モード」といった機能が備わっています。これをオンにすると、画面の明るさを抑えたり、バックグラウンドでの活動を制限したりして、自動的にバッテリー消費を抑えてくれます。
- 設定方法:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「バッテリー」といった項目を探します。
- 「バッテリー節約機能」や「省電力モード」をオンにします。バッテリー残量が少なくなったときに自動でオンになるように設定することもできます。
バッテリー自体を長持ちさせるための注意点
スマホのバッテリーは、繰り返し使うことで少しずつ劣化していきます。しかし、使い方に少し気を配ることで、バッテリーの寿命をより長く保つことができます。
- 極端な温度に注意する: スマホは暑すぎる場所(真夏の車内など)や寒すぎる場所(冬の窓際など)が苦手です。バッテリーに負担をかけるため、できるだけ避けるようにしましょう。
- 充電中の利用を避ける: 充電しながらゲームをしたり、重いアプリを使ったりすると、スマホ本体が熱くなり、バッテリーに負担をかけることがあります。できるだけ充電中は操作を控えるのがおすすめです。
- 満充電や完全放電を繰り返さない(目安として): これは少し専門的になりますが、常に100%まで充電したり、0%になるまで使い切ったりを繰り返すよりも、例えば20%から80%の間で充電するように意識する方が、バッテリーの劣化を緩やかにすると言われています。ただし、これはあくまで目安であり、あまり神経質になりすぎる必要はありません。普段使いでは気にしすぎず、旅行前など必要に応じてしっかり充電すれば十分です。
まとめ
今回は、スマホのバッテリーを長持ちさせるための設定や使い方をご紹介しました。
画面の明るさの調整、使わない機能のオフ、そしてバッテリー節約機能の活用は、特に効果的な方法です。全てを一度に試す必要はありません。まずはご自身にとって簡単にできそうな設定から、一つずつ試してみてください。
少しの工夫で、今よりも快適に、そして「らくらく」とスマホをお使いいただけるようになるはずです。