スマホで「紙の書類」をデジタルに!カメラを使った簡単なスキャン方法
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日常生活で、請求書や役所からの大切なお知らせ、お子様やお孫さんの学校からのお知らせなど、紙の書類が増えて困ることはありませんか?「あとで見返したいけれど、置いておくと場所を取るし、どこに置いたか忘れてしまう…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、今お使いのスマートフォンがあれば、これらの紙の書類をきれいにデジタル化(スマホで見られる形にする)することができるのです。特別なスキャナーという機械は必要ありません。スマホの「カメラ」と、普段から使っているアプリを使えば、誰でも簡単に紙の書類をスマホの中に整理して保存できるようになります。
今回は、スマホを使って紙の書類を「スキャン」する方法を、分かりやすくご紹介します。
なぜスマホで書類をスキャンすると便利なのでしょうか?
スマホで書類をスキャンするメリットはいくつかあります。
- 場所を取らない: 紙の束が減り、家の中がスッキリします。
- いつでも見返せる: スマホの中に保存しておけば、外出先でも必要な時にすぐに見られます。
- 他の人と共有しやすい: スキャンした書類は、メールやLINEで簡単に送ることができます。
- 探しやすい: ファイル名を工夫すれば、後から探し出すのが簡単になります。
- 劣化しない: 紙のように破れたり色褪せたりする心配がありません。
これらのメリットを知ると、きっと「スキャン」を活用してみたくなるはずです。
スマホで書類をスキャンする「簡単な方法」をご紹介
スマホで書類をスキャンするための代表的な方法を、お使いのスマホ別にいくつかご紹介します。
iPhoneをお使いの場合:メモアプリを使った方法
iPhoneには、標準で入っている「メモ」アプリに書類をスキャンする便利な機能があります。特別なアプリを入れる必要がないため、すぐに試しやすい方法です。
- 「メモ」アプリを開く ホーム画面にある「メモ」のアイコンをタップして開きます。
- 新しいメモを作成する 右下にある「新規メモを作成」のアイコン(ペンの形など)をタップします。
- カメラのアイコンをタップする 新しいメモの画面の下、またはキーボードの上あたりに表示される「+」ボタンやカメラのアイコンをタップします。
- 「書類をスキャン」を選ぶ 表示されるメニューの中から「書類をスキャン」を選んでタップします。
- 書類にカメラを向ける スキャンしたい紙の書類の上にスマホのカメラを向けます。メモアプリが自動的に書類の形を認識し、黄色い枠で囲みます。
- 自動的に撮影されるのを待つ、または手動で撮影する 多くの場合、書類を認識すると自動的に撮影されます。自動で撮影されない場合は、画面下中央にあるシャッターボタンをタップしてください。
- 範囲を調整する(必要に応じて) 撮影された画像が表示されます。書類の四隅が正しく認識されていない場合は、画面の点をドラッグして調整できます。
- 「スキャンを保持」または「完了」をタップする 複数枚スキャンしたい場合は「スキャンを保持」を選び、続けて他のページをスキャンします。これで終わりにする場合は「完了」をタップします。
- 保存する メモアプリの画面に戻ります。スキャンされた画像が表示されているので、左上の「完了」または「保存」をタップしてメモを保存します。
これで、紙の書類がメモアプリの中にきれいにデジタル化されて保存されました。まるでコピー機のように、書類の輪郭がまっすぐになり、影なども目立ちにくくなります。
Androidスマホをお使いの場合:Googleドライブを使った方法
Androidスマホの場合、多くの機種で標準的、または簡単に追加できる「Googleドライブ」アプリを使ったスキャンが便利です。Googleドライブは、インターネット上の倉庫にファイルを保管できるサービスですが、スキャン機能もついています。
- 「Googleドライブ」アプリを開く ホーム画面にある「Googleドライブ」のアイコン(三角の形など)をタップして開きます。アプリが見当たらない場合は、Google Playストアから無料でインストールできます。
- 「新規」作成ボタンをタップする 画面の右下にある「+」(プラス)ボタンをタップします。
- 「スキャン」を選ぶ 表示されるメニューの中から「スキャン」を選んでタップします。カメラが起動します。
- 書類にカメラを向けて撮影する スキャンしたい紙の書類の上にスマホのカメラを向けます。書類全体が画面に収まるように位置を調整し、シャッターボタンをタップして撮影します。
- 範囲を調整し、OKをタップする 撮影された画像が表示されます。書類の四隅が点線で囲まれているので、必要に応じてドラッグして調整します。調整が終わったら右下のチェックマーク(✓)をタップします。
- 保存設定をして「保存」をタップする スキャンされた画像を確認し、よろしければ画面右下の「保存」をタップします。ファイル名や保存場所(どのフォルダに入れるか)を決められますが、まずはそのまま「保存」で大丈夫です。ファイル形式は「PDF」になります。
これで、紙の書類がGoogleドライブの中にPDFファイルとして保存されました。Googleドライブに保存しておけば、他の端末からアクセスしたり、他の人へ共有したりするのも簡単です。
きれいにスキャンするためのちょっとしたコツ
スキャン機能をよりきれいに使うために、いくつか簡単なコツがあります。
- 明るい場所で行う: 暗い場所だと影ができやすく、きれいにスキャンできません。部屋の電気をつけて明るくするか、窓の近くで行うのがおすすめです。
- 書類を平らな場所に置く: シワがあったり、折れていたりするとうまく認識されません。テーブルの上など、平らな場所に置いてください。
- 真上から撮る意識で: 斜めから撮るより、できるだけ書類の真上からカメラを向ける方が、形が整いやすくきれいに仕上がります。
スキャンした書類を活用してみましょう
スマホの中にデジタル化された書類は、様々な活用方法があります。
- メールやLINEで送る: 家族や友人、必要な相手にすぐに送ることができます。
- ファイル名を変更する: 「〇〇領収書_2023年11月」のように分かりやすい名前に変えておくと、後から探すのがとても楽になります。
- フォルダ分けする: 「役所関係」「保険関係」「趣味」など、関連する書類ごとにフォルダを作って整理すると、さらに見つけやすくなります。これは、メモアプリやGoogleドライブアプリの中で行うことができます。
- 印刷する: 必要であれば、コンビニのプリントサービスなどを利用して紙に戻すこともできます。
まとめ
今回は、スマホのカメラを使って紙の書類を簡単にデジタル化する「スキャン機能」の使い方をご紹介しました。
メモアプリやGoogleドライブアプリなど、普段お使いのアプリの中に便利な機能が備わっています。特別な機器や知識は必要ありません。
家の中の紙の書類を少しずつスマホの中に整理していくことで、きっと「らくらく」度がアップするはずです。ぜひ、お手元のスマホで試してみてください。
これからも「らくらくスマホ活用ガイド」では、皆様のスマホ活用をサポートする情報をお届けしてまいります。
免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の製品やサービスの利用を推奨するものではありません。スマートフォンの機種やOSのバージョンによって、操作画面や手順が異なる場合があります。正確な操作方法については、お使いのスマートフォンの取扱説明書やメーカーの公式情報をご確認ください。また、個人情報や機密情報を含む書類のスキャン・保管・共有には、十分ご注意ください。セキュリティ対策をしっかりと行った上でご利用ください。