【らくらく】メールやLINEのリンク、安全に開く方法と注意点
【らくらく】メールやLINEのリンク、安全に開く方法と注意点
スマートフォンを使っていると、ご家族や友人、お店などからメールやLINEでメッセージが届くことは多いでしょう。そのメッセージの中に、「リンク」と呼ばれる青や緑の文字、または長いアドレスのようなものが含まれていることがあります。
このリンクをタップ(指で押すこと)すると、別のウェブページが表示されたり、アプリが起動したりして、様々な情報を見ることができます。大変便利な機能ですが、中には思わぬトラブルにつながる危険なリンクも存在します。
「このリンク、開いても大丈夫かしら?」と迷うことがあるかもしれません。ご安心ください。この記事では、メールやLINEで送られてくるリンクについて、安全に確認し、扱うための方法と注意点を分かりやすくお伝えします。
「リンク」とは何ですか?
リンクとは、インターネット上の特定の場所(ウェブサイトのページやファイルなど)へ飛ぶための「道案内」のようなものです。
通常は、その場所のインターネット上の住所である「URL」(ユーアールエル)という長い文字列で表されますが、メッセージの中では短く分かりやすい言葉にまとめられていることが多いです。例えば、「詳しくはこちら」や「お得な情報を見る」といった言葉がリンクになっていて、それをタップすると関連するウェブページが開きます。
なぜ、怪しいリンクが送られてくることがあるのですか?
残念ながら、インターネットの世界には、人の善意や油断につけ込んでだまそうとする悪い人たちがいます。そういった人たちが、メールやLINEを使って、偽物の情報を載せたウェブサイトへのリンクを送ってくることがあるのです。
これらのリンクには、主に次のような目的があります。
- 個人情報を盗む: 偽のウェブサイトに誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報などを入力させて盗み取る。
- ウイルスに感染させる: リンクを開いただけで、あるいは表示されたページからファイルをダウンロードさせることで、スマートフォンをウイルスに感染させる。
- 不当にお金を請求する: 見に覚えのないサービスへの登録を促し、高額な利用料を請求する。
このようなトラブルに巻き込まれないためには、届いたリンクをすぐに開くのではなく、少し立ち止まって確認することが大切です。
安全なリンクかどうかを見分けるポイント
では、どのようにすれば安全なリンクかどうかを見分けられるのでしょうか。いくつか確認すべきポイントがあります。
ポイント1:送ってきた人は誰ですか?
最も大切なのは、誰からそのメッセージが届いたのかを確認することです。
- 知っているご家族や友人からですか?
- もし、普段やり取りしないような内容だったり、不自然な日本語だったりする場合は、その人のアカウントが乗っ取られている可能性も考えられます。心配な場合は、メッセージとは別の方法(電話など)で、本当に送ったのかどうかを確認してみましょう。
- 会社やお店からですか?
- よく利用する会社やお店からのメッセージでも、注意が必要です。送ってきたアカウントの名前やアイコンが、公式サイトで確認できるものと一致しているか、よく見てみましょう。偽物のアカウントから送られていることもあります。
- 特に、「支払い方法の確認」「アカウント情報の更新」といった内容で、すぐに手続きを求めるようなメッセージには警戒が必要です。
ポイント2:リンク先のアドレス(URL)を確認できますか?
メッセージに表示されている言葉がリンクになっている場合、実際にどのインターネットの住所(URL)に飛ぶのかを確認することができます。少し専門的に聞こえるかもしれませんが、やり方は簡単です。
【確認方法】 リンクになっている部分を、「短く軽く長押し」してみてください。多くのスマートフォンの場合、画面の下などに、そのリンクが指しているURLの文字列が表示されます。
- URLを見て、知っている会社の名前やサービス名が正しく含まれていますか?
- 例えば、有名なショッピングサイトからの連絡なら、URLの中にそのサイトの名前が含まれているはずです。ただし、名前が似ているだけの偽のURLの場合もあります(例:「rakuten-shop.com」ではなく「rakuten-shopp.com」など)。
- URLの始まりは「https://」となっていますか?
- 「https://」で始まるURLは、情報を暗号化して送受信するための安全な接続方法を使っていることを示しています。「http://」で始まる場合は、安全性が低い可能性があります。特に個人情報や金銭に関わる手続きをする場合は、「https://」であることを必ず確認してください。ただし、「https://」だからといって、偽サイトではないということではありません。
- 極端に短いURLや、全く意味不明な英数字の羅列になっていませんか?
- Twitterなどのサービスでは、長いURLを短く変換する機能がよく使われます。しかし、悪用されることもあります。短いURLを長押しして表示される元のURLが、全く心当たりのないものや怪しい文字列の場合は、安易に開かない方が賢明です。
ポイント3:メッセージの内容は自然ですか?
送られてきたメッセージの内容そのものも、判断の材料になります。
- 日本語がおかしかったり、不自然な表現が使われていませんか?
- 「当選しました」「無料プレゼント」など、あまりにもうますぎる話ではありませんか?
- 「アカウントがロックされました」「このままでは利用停止になります」など、すぐに手続きしないと大変なことになる、と不安をあおる内容ではありませんか?
- クリックするだけでお金がもらえる、といった怪しい話ではありませんか?
身に覚えのない内容や、不自然な表現が含まれている場合は、詐欺である可能性が高いと考えられます。
もし、うっかり怪しいリンクを開いてしまったら?
もし、間違えて怪しいかもしれないリンクをタップしてしまった場合でも、すぐに慌てる必要はありません。落ち着いて次の対処を試みましょう。
- 表示されたページで、個人情報(ID、パスワード、カード情報など)を絶対に入力しないでください。 もし入力してしまった場合は、すぐにそのサービスの正規のサイトでパスワードを変更するなどの対応が必要です。
- 表示された画面で、「OK」や「同意」といったボタンを安易にタップしないでください。 何かの申し込みを完了させてしまったり、ウイルス感染の原因になるアプリをインストールしてしまったりする可能性があります。
- すぐにスマートフォンの「戻る」ボタンで元の画面に戻るか、ブラウザのタブを閉じてください。
- もし、警告画面が表示されたり、勝手にアプリがインストールされたりした場合は、スマートフォンのセキュリティ対策ソフトでウイルススキャンを実行してみましょう。 まだセキュリティ対策ソフトを入れていない場合は、信頼できる会社のものを検討してみてください。
- 不安な場合は、スマートフォンの購入店や、お住まいの地域の消費生活センターなどに相談してみましょう。
普段からできる安全対策
怪しいリンクによるトラブルを防ぐためには、日頃からできる安全対策も大切です。
- スマートフォンのOS(基本ソフト)を常に最新の状態にしておきましょう。 最新の状態にすることで、セキュリティの弱点が改善されます。「アップデート」は、お使いのスマホを安全に保つために必要なことです。
- 信頼できるセキュリティ対策アプリ(ソフト)をインストールし、常に有効にしておきましょう。 不審なウェブサイトへの接続をブロックしたり、ウイルスを検知したりしてくれます。
- 怪しいと感じたリンクは、絶対に開かない勇気を持ちましょう。 不安な場合は、一度立ち止まり、他の方法(公式サイトを確認するなど)で情報が得られないか調べてみてください。
まとめ:リンクの安全な利用でスマホをもっと便利に安全に
メールやLINEのリンクは、様々な情報に簡単にアクセスできる便利な機能です。しかし、安全に利用するためには、少し注意が必要です。
送られてきたリンクが「誰から届いたか」「リンク先のアドレスは自然か」「メッセージの内容はおかしくないか」といった点を、慌てずに確認する習慣をつけましょう。
少しの心がけで、スマートフォンをより安心して、そしてもっと便利に活用できるようになります。もし判断に迷うことがあれば、ご家族や詳しい友人などに相談してみるのも良い方法です。
この記事が、皆さまの「らくらく」なスマホ活用の一助となれば幸いです。