【らくらく】スマホの「声で読む」機能を使う:目の負担を減らす活用法
はじめに
いつも「らくらくスマホ活用ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
スマートフォンを見ていると、文字が小さく感じたり、長時間画面を見ていると目が疲れてしまったりすることはありませんか? そんな時に役立つのが、スマホに標準で搭載されている「読み上げ機能」です。この機能を使うと、画面に表示されている文字をスマホが音声で読み上げてくれます。
この記事では、この「読み上げ機能」の設定方法と、具体的な使い方を分かりやすくご説明します。目の負担を減らしたい方、画面から少し離れて情報を得たい方は、ぜひ参考にしてみてください。
読み上げ機能とは? どんな時に便利?
読み上げ機能とは、スマホの画面上のテキスト(文章)を、合成音声で読み上げてくれる機能のことです。「テキスト読み上げ機能」や「音声読み上げ機能」などと呼ばれることもあります。
この機能があると、次のような場面でとても便利です。
- 目が疲れている時: 長い文章や記事を読むのがつらい時でも、耳で情報を受け取ることができます。
- 「ながら聞き」をしたい時: 家事などをしながら、ニュース記事やメールの内容を聞くことができます。
- 文字を読むのが苦手な時: 文字の大きさを調整しても、読むことに負担を感じる場合に役立ちます。
目が疲れやすい方や、もっと気軽にスマホから情報を得たい方にとって、とても心強い機能と言えるでしょう。
読み上げ機能を使うための準備(設定方法)
読み上げ機能を使うには、まずスマホの設定画面で機能を有効にする必要があります。iPhone(アイフォン)とAndroid(アンドロイド)で少し手順が異なりますので、お使いのスマホに合わせて設定を進めてください。
iPhoneの場合
iPhoneには、画面全体を読み上げる機能と、選択したテキストだけを読み上げる機能があります。ここでは、どちらも使えるように設定する方法をご紹介します。
- ホーム画面から「設定」アイコンをタップします。
- 設定画面が表示されたら、「アクセシビリティ」をタップします。
- アクセシビリティの画面で、「読み上げコンテンツ」をタップします。
- 「読み上げコンテンツ」の画面で、以下の設定をオン(緑色にする)にします。
- 「画面の読み上げ」:画面の上端から下に2本の指でスワイプ(なぞる)すると、画面全体を読み上げます。
- 「選択項目の読み上げ」:テキストを選択したときに表示されるメニューに「読み上げ」を追加します。
- 必要に応じて、「読み上げ速度」や「声」の種類を変更することも可能です。
これで、iPhoneで読み上げ機能を使う準備ができました。
Androidの場合
Androidスマートフォンでも、画面上のテキストを読み上げる機能が利用できます。スマホのメーカーやバージョンによって表示が多少異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。
- ホーム画面、またはアプリ一覧から「設定」アイコンをタップします。
- 設定画面が表示されたら、「ユーザー補助」または「アクセシビリティ」といった項目を探してタップします。
- ユーザー補助/アクセシビリティの画面で、「選択して読み上げ」をタップします。(「読み上げを選択」など、似た名前の場合もあります。)
- 「選択して読み上げ」の画面で、「選択して読み上げのショートカット」をオン(有効)にします。
- 機能をオンにするための確認画面が表示される場合がありますので、「許可」や「OK」をタップして進めてください。
これで、Androidで読み上げ機能を使う準備ができました。多くの機種では、画面の端に人の形や accessibility(ユーザー補助)マークのボタンが表示されるようになります。
読み上げ機能の具体的な使い方
設定が完了したら、実際に画面上の文字を読み上げてもらいましょう。
iPhoneで使う場合
- 画面全体を読み上げる: 読み上げたい画面を表示した状態で、画面の一番上から下に、指2本で同時にスワイプ(なぞる)します。すると、画面の上に読み上げを操作する小さなパネルが表示され、読み上げが始まります。パネルの再生ボタンや一時停止ボタンで操作できます。
- 特定のテキストだけ読み上げる: 読み上げたい文章を長押しして選択範囲を表示させ、範囲を調整します。選択したテキストの上に表示されるメニューの中に「読み上げ」という項目が表示されますので、それをタップします。
Androidで使う場合
- 読み上げ機能を使いたい画面(ウェブページやメールなど)を表示します。
- 画面の端に表示されている、人の形や accessibility(ユーザー補助)マークのボタンをタップします。
- 画面上に再生ボタンなどの操作パネルが表示されます。
- 画面上の読み上げてほしい箇所をタップするか、指でなぞって範囲を選択します。範囲を選択すると、その部分が読み上げられます。パネルの再生ボタンをタップすると、画面全体が読み上げられる場合もあります。(機種によって動作が異なることがあります。)
読み上げている途中でパネルの停止ボタンをタップすると、読み上げを止めることができます。
さらに便利に使うためのヒント
- 読み上げ速度を変える: 設定画面の「読み上げコンテンツ」(iPhone)や「テキスト読み上げの設定」(Androidの「ユーザー補助」などにある場合)で、読み上げの速さを調整できます。少しゆっくりめの方が聞き取りやすいかもしれません。
- 声の種類を変える: 同じく設定画面で、読み上げの声の種類や言語を変更できる場合があります。お好みの声に設定してみましょう。
注意しておきたいこと
- すべてのアプリで使えるわけではありません: アプリの種類によっては、読み上げ機能がうまく動作しない場合があります。主にウェブサイトやメール、メモアプリなどで効果を発揮しやすい機能です。
- 読み上げ中に他の音は小さくなります: 音楽や動画などを再生しながら読み上げ機能を使うと、他の音が小さくなることがあります。
まとめ
スマートフォンの「読み上げ機能」は、画面を見続けることによる目の負担を減らし、移動中や家事をしながらでも情報収集ができる便利な機能です。最初は設定が少し難しく感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、いつでも必要な時に活用できます。
この記事を参考に、ぜひ読み上げ機能を試してみてください。これまでスマホを使う上で感じていた「目の疲れ」や「読むのが面倒」といった気持ちが、きっと軽くなるはずです。「らくらく」スマホ生活を、さらに快適に送りましょう。
何かご不明な点がありましたら、スマホを購入されたお店や、各携帯電話会社のサポートセンターにご相談いただくこともできます。