スマホを失くしたときに探す方法:普段からしておく設定も解説
大切なスマホ、もしもの時の探し方と安心の備え
スマートフォンは私たちの生活になくてはならない大切な道具です。家族や友人との連絡、買い物、調べものなど、様々な場面で活躍してくれます。
しかし、外出先などでうっかり置き忘れてしまったり、どこかで落としてしまったりといった心配は、どなたにもあるかと思います。もしスマホが見つからなくなってしまったら、どうすれば良いのでしょうか。
このページでは、万が一スマートフォンを失くしてしまった際に役立つ「探し方」と、普段から準備しておくと安心な「設定」について、分かりやすくご説明します。日頃の少しの備えで、いざという時も落ち着いて対処できるようにしましょう。
スマホを失くしたことに気づいたら、まずどうする?
スマートフォンが見当たらないことに気づいたら、まずは落ち着くことが大切です。慌てずに、以下の点を確認してみましょう。
- 電話をかけてみる: 別の電話(固定電話やご家族のスマホなど)から、ご自身のスマホの番号に電話をかけてみてください。近くに置いてあるだけなら、着信音が聞こえるかもしれません。マナーモードになっている場合は、音を鳴らす機能を使うと良いでしょう(後述)。
- 心当たりの場所を振り返る: 直前にいた場所や通った道を思い出してみてください。お店や交通機関、立ち寄った知人宅など、可能性のある場所を一つずつ確認してみましょう。
- 家族や友人に連絡する: もし同行していた人がいれば、その方に連絡して確認してもらうのも有効です。
これらの基本的な確認と同時に、スマホの機能を使った探し方を試すことができます。
スマホの場所を探す便利な機能「端末を探す」
最近のスマートフォンには、紛失した際にその場所を探すための便利な機能が備わっています。Androidのスマートフォンには「端末を探す」、iPhoneには「探す」という機能があります。これらの機能を使うと、別のパソコンやスマートフォンから、失くしたご自身のスマホのだいたいの場所を地図上で確認することができます。
さらに、場所を探すだけでなく、以下のような操作も可能です。
- 音を鳴らす: スマホがマナーモードになっていても、大きな音を鳴らして場所を知らせることができます。自宅内など、近くにあるはずなのに見つからない場合にとても役立ちます。
- 画面にメッセージを表示しロックする: 拾ってくれた方へのメッセージ(例:「ご連絡ください」と電話番号など)を表示し、勝手に中身を見られないように画面をロックすることができます。
- データを消去する: どうしても見つからない場合や、個人情報が悪用されるのが心配な場合に、スマホの中にある全てのデータを工場出荷時の状態に戻すことができます。ただし、一度データを消去すると、端末を探す機能は使えなくなりますので、最後の手段と考えてください。
万が一に備えて!普段からしておくべき安心設定
これらの便利な探し方の機能を使うためには、事前にいくつかの設定をしておく必要があります。 まだ設定をしていない場合は、ぜひ今のうちに確認しておきましょう。
設定しておくべき主な内容は以下の通りです。
- 「端末を探す」(または「探す」)機能をオンにしておく:
- 多くのスマートフォンでは、購入時や初期設定の際にこの機能が自動的にオンになっていることが多いですが、念のため設定画面から確認しておきましょう。設定方法はスマートフォンの種類によって異なりますが、「セキュリティ」「Google」「Apple ID」などの項目の中に「端末を探す」や「探す」といった項目がある場合が多いです。
- GoogleアカウントまたはApple IDでログインしておく:
- これらの探し方機能は、ご自身のアカウント(GoogleアカウントやApple ID)とスマートフォンが紐づいている必要があります。普段からご自身のメインのアカウントでスマホにログインしているか確認してください。アカウント情報(メールアドレスやパスワード)は忘れないように控えておくことをお勧めします。
- 位置情報サービスをオンにしておく:
- スマートフォンの現在の場所を知るためには、「位置情報」の機能をオンにしておく必要があります。普段からこの機能が必要なアプリ(地図アプリなど)をお使いの場合はオンになっていることが多いですが、念のため確認してください。バッテリーの消費を心配される方もいますが、通常利用ではそれほど大きな影響はありません。
- 画面ロックを設定しておく:
- これは探し方機能とは少し異なりますが、万が一スマホを失くした場合に、第三者に勝手に操作されたり、保存されている情報を見られたりするのを防ぐために非常に重要です。暗証番号(パスコード)、パターン、指紋認証、顔認証など、ご自身の使いやすい方法で必ず画面ロックを設定しておきましょう。
これらの設定を普段からしておくことで、万が一の事態が発生した際に、ご自身のスマホを探し出す可能性が大きく高まります。
紛失時に別の機器からスマホを探す手順(一般的な流れ)
もしスマホが見つからなくなったら、落ち着いて以下の手順で探してみましょう。
- 別の機器を用意する: ご家族のスマートフォンやタブレット、ご自宅のパソコンなど、インターネットに繋がる別の機器を用意します。
- 専用のウェブサイトまたはアプリにアクセスする:
- Androidのスマホを探す場合は、パソコンや別のスマホのインターネットブラウザで「Google 端末を探す」と検索するか、別のAndroidスマホに「端末を探す」アプリをインストールして開きます。
- iPhoneを探す場合は、パソコンのインターネットブラウザで「iCloud.com」にアクセスするか、別のiPhoneやiPadの「探す」アプリを開きます。
- ご自身のアカウントでログインする: 失くしたスマートフォンで使っていたGoogleアカウントまたはApple IDとパスワードを入力してログインします。
- 失くしたスマホを選択する: ログインに成功すると、ご自身が所有している端末のリストが表示されますので、失くしたスマホを選びます。
- 地図上で位置を確認し、操作を選ぶ: 地図上にスマートフォンの現在の場所(または最後に確認できた場所)が表示されます。ここで、「音を鳴らす」「ロック」「データの消去」などの操作を選ぶことができます。
もし地図に場所が表示されない場合は、電源が切れている、電波が届かない場所に移動した、機能がオフになっている、といった可能性が考えられます。
その他の対応
スマホを探す機能を使っても見つからない場合や、悪用が心配な場合は、以下の対応も検討しましょう。
- 契約している通信会社に連絡する: スマートフォンの回線を一時的に停止してもらうことができます。これにより、不正な通話やデータ通信を防ぐことができます。
- 警察に遺失物届を出す: お近くの交番や警察署に、スマートフォンを失くしたことを届け出てください。見つかった場合に連絡をもらえる可能性があります。届出の際には、スマートフォンの機種名や色、特徴などを伝えられるようにしておくと良いでしょう。スマートフォンのIMEI番号(製造番号)も控えておくと役立ちます。IMEI番号は、購入時の箱や契約書類に記載されていることが多いです。
まとめ:日頃の備えで安心を
スマートフォンを失くしてしまうことは、誰にとっても不安な出来事です。しかし、今回ご紹介したように、「端末を探す」機能の準備をしておくこと、そして万が一の際に落ち着いて対処する方法を知っておくことで、その不安を大きく減らすことができます。
普段から画面ロックをしっかり設定しておくことも、個人情報を守る上で非常に重要です。
日頃の少しの設定や心構えが、安心・安全なスマートフォン活用に繋がります。ぜひこの機会にご自身のスマートフォンの設定を確認してみてください。