【らくらく】スマホで安心ネット:偽サイトを見分ける3つのポイント
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スマートフォンでインターネットを使うことに慣れてくると、様々な情報を見たり、お買い物をしたりと、活用の幅が広がってまいります。とても便利な反面、インターネット上には残念ながら、悪意を持って作られた「偽サイト」も存在します。
偽サイトは、本物のサイトそっくりに作られており、間違えて個人情報やクレジットカード情報を入力してしまったり、ウイルスに感染させられたりする危険性があります。しかし、ご安心ください。いくつかの点に注意すれば、多くの偽サイトを見分けることができます。
この記事では、インターネットを安心してお使いいただくために、偽サイトを見分けるための具体的な3つのポイントを分かりやすくご説明します。
偽サイトとは? なぜ危険なのでしょうか
偽サイトとは、有名なショッピングサイトや銀行、公的機関などの本物のウェブサイトにそっくりに作られた、悪意のあるサイトのことです。
これらのサイトは、私たちからお金や個人情報をだまし取る目的で作られています。たとえば、ログイン情報を盗み取ったり、偽の商品を売りつけたり、ウイルスをダウンロードさせたりすることがあります。見た目が本物そっくりなので、うっかり信じてしまう危険性があるため注意が必要です。
偽サイトを見分けるための3つのポイント
では、どのようにすれば偽サイトを見分けることができるのでしょうか。ここでは、特に重要な3つのポイントをご紹介します。
ポイント1:サイトのアドレス(URL)をしっかり確認する
これは最も大切なポイントです。サイトのアドレスは、インターネット上の住所のようなものです。画面の上の方に表示されている、https://...
や http://...
から始まる文字列です。
- 「https」で始まっているか確認する: アドレスが
https://
で始まっているか確認してください。https
の「s」は「Secure(安全)」という意味で、通信が暗号化されていることを示します。信頼できるサイトの多くはhttps
に対応しています。ただし、https
であっても偽サイトの可能性もゼロではありませんので、次の点も合わせて確認しましょう。 - 本物のアドレスと見比べる: よく利用するサイトのアドレスを覚えておいたり、事前に正しいアドレスを調べてメモしておいたりすることをおすすめします。偽サイトは、本物のアドレスとよく似ていますが、少しだけ文字が違っていたり、余計な文字が入っていたりすることがよくあります(例: 本物
rakuraku.com
→ 偽物rakuraku-shop.com
やralkuraku.com
など)。特に有名企業のサイトでも、公式サイト以外のアドレスになっていないか注意が必要です。 - 鍵のマークがあるか確認する: アドレスの左側に鍵のマークが表示されているか確認してください。これは、そのサイトがSSLという方法で暗号化されていることを示し、通信の安全性が高いことを意味します。ただし、鍵マークがあるからといって、そのサイト自体が悪意のないサイトであるとは限りません。
ポイント2:サイトのデザインや日本語表現が不自然でないか確認する
偽サイトは、見た目を本物そっくりに作りますが、よく見ると不自然な点が見つかることがあります。
- 日本語がおかしくないか: 変な敬語を使っていたり、誤字脱字が多かったり、文章の言い回しが不自然だったりすることがあります。
- デザインが崩れていないか: 画像が粗かったり、ボタンの配置がおかしかったり、全体的に雑な印象を受けたりすることがあります。本物の大手サイトは、プロがデザインしているので、通常は整っています。
- 連絡先が明確か: 会社の住所、電話番号、メールアドレスなどがきちんと記載されているか確認しましょう。記載がなかったり、フリーメールのアドレスだったりする場合は注意が必要です。
ポイント3:個人情報や決済情報を求められたら一度立ち止まる
偽サイトの多くは、ログイン情報(IDやパスワード)、氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報などを盗み取ろうとします。
- 情報を入力する前に確認する: アドレスやサイトの信頼性を確認しないまま、安易に個人情報やクレジットカード情報を入力するのは非常に危険です。「ここで情報を入力して本当に大丈夫かな?」と一度立ち止まって考えてみることが大切です。
- 普段利用しないサイトで決済情報を求められたら特に注意: 初めて利用するサイトや、知人に勧められただけでよく知らないサイトで、いきなりクレジットカード情報などの入力を求められた場合は、特に慎重になりましょう。
もし偽サイトにアクセスしてしまったら?
万が一、偽サイトにアクセスしてしまった場合でも、焦る必要はありません。
- 情報を絶対に入力しない: 最も重要なのは、画面の指示に従って個人情報やパスワード、クレジットカード番号などを絶対に入力しないことです。
- すぐに画面を閉じる: 怪しいと感じたら、すぐにそのサイトの画面を閉じてください。スマホの「戻る」ボタンや、画面下にある□(四角)や||(二本線)のボタンでアプリ一覧を表示して終了させるなど、画面を閉じる方法はいくつかあります。
- 入力してしまった場合は関係機関に相談: もし誤って情報を入力してしまった場合は、すぐに利用しているサービスの会社(銀行やクレジットカード会社など)に連絡し、指示を仰いでください。また、警察の相談窓口などに相談することも検討しましょう。
日頃からできる安全対策
偽サイトの被害に遭わないために、普段から以下の点も心がけるとより安心です。
- OSやアプリを常に最新の状態にする: スマートフォンのOS(基本ソフト)や、インストールしているアプリは、常に最新の状態に更新しておきましょう。これにより、セキュリティ上の問題点が改善されていることがあります。
- セキュリティソフトの利用を検討する: 不安な場合は、信頼できる会社のセキュリティソフトをスマホにインストールすることも一つの対策です。
- 怪しいメールやSMSのリンクは開かない: 銀行や宅配業者などを名乗る不審なメールやSMSに記載されているURLは、安易にタップしないようにしましょう。これらの多くは偽サイトへ誘導するためのものです。
まとめ:落ち着いて確認することが大切です
インターネットは非常に便利で、私たちの生活を豊かにしてくれます。偽サイトの存在は気になりますが、必要以上に恐れることはありません。
今回ご紹介した「サイトのアドレスを確認する」「デザインや日本語をチェックする」「安易に情報を入力しない」という3つのポイントを意識し、怪しいと感じたら一度立ち止まって冷静に確認する習慣をつけることが大切です。
「らくらくスマホ活用ガイド」は、これからも皆さまが安心して、より快適にスマートフォンをお使いいただけるような情報をお届けしてまいります。
この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別のケースに対する助言や特定のサービスを推奨するものではありません。