スマホで家族の居場所を共有する:お互いの安心につながる活用ガイド
スマホで家族の居場所を共有する:お互いの安心につながる活用ガイド
日頃からスマートフォンをご活用いただき、ありがとうございます。「らくらくスマホ活用ガイド」編集部です。
離れて暮らすご家族や、お孫さんと連絡を取り合う機会は多いことと存じます。日々のメッセージのやり取りはもちろん大切ですが、「今、どこにいるかな?」「無事に目的地に着いたかな?」といった、お互いの居場所に関するちょっとした安心感も、見守る側、見守られる側双方にとって大切ではないでしょうか。
スマートフォンには、お互いの位置情報を共有できる便利な機能があります。この機能を適切に使うことで、ご家族間の安心につながることが期待できます。今回は、多くの方がお使いの「Googleマップ」アプリを使った位置情報共有の方法と、使う上での注意点について分かりやすくご説明します。
位置情報共有とは?なぜ家族間で役立つの?
スマートフォンの位置情報共有機能とは、ご自身の今いる場所(位置情報)を、許可した特定の相手に知らせることができる機能です。GPSなどの技術を使って、スマホが今どこにあるのかを特定し、地図上に表示します。
家族間でこの機能を使うことのメリットはいくつかあります。
- 離れて暮らす家族の安心: 遠くにいるお子さんやお孫さんが、無事に自宅や目的地に到着したかを確認できます。
- 待ち合わせがスムーズに: 待ち合わせ場所でお互いの位置が分かれば、見つけやすくなります。
- 「もしも」の時の手がかり: 万が一、ご家族と連絡が取れなくなった場合に、最後に確認できた場所が分かると、捜索の手がかりの一つになる可能性があります。
ただし、常に自分の居場所を知られることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。あくまで「お互いの安心のため」に、共有する期間や相手を限定するなど、ご家族間で話し合ってルールを決めてから使うことが大切です。
Googleマップを使った位置情報共有の具体的な手順
Googleマップは、多くのスマートフォンに最初から入っているか、無料ですぐに使える地図アプリです。これを使って位置情報を共有する手順をご説明します。今回は、ご自身の場所を家族に知らせる場合の手順です。
まず、位置情報を共有する側の方のスマートフォンで操作を行います。
- Googleマップアプリを開く: スマートフォンのホーム画面にあるGoogleマップのアイコン(地図のマーク)をタップして開きます。
- ご自身のアイコンをタップする: Googleマップの画面右上にある、ご自身の顔写真や名前の頭文字が表示されている丸いアイコンをタップします。
- 「位置情報の共有」を選ぶ: 表示されたメニューの中から、「位置情報の共有」という項目を探してタップします。
- 共有する期間を選ぶ: 「位置情報を共有」の画面が開きます。「1時間」や「終日」など、共有したい期間を選びます。期間を決めずに共有を続けることもできますが、必要以上に共有しない方が安心です。期間を選んだ後でも、いつでも停止できます。
- 共有相手を選ぶ: 画面下の方に、位置情報を共有できる相手の候補が表示されます。これは、過去に連絡を取ったことのある人が表示されることが多いです。
- もし表示されていない場合は、「その他のオプション」や「連絡先を選択」といった項目をタップすると、スマートフォンの連絡先リストから相手を選ぶことができます。
- 共有したい家族の名前(Googleアカウントや電話番号に紐づいた名前)を探してタップします。複数の家族に同時に共有することも可能です。
- 「共有」または「送信」をタップする: 共有相手を選んだら、画面下の「共有」や「送信」といったボタンをタップします。
- 確認メッセージを送る(必要に応じて): LINEやSMSなどで共有するためのリンクを送るか聞かれる場合があります。このリンクを共有したい家族に送ることで、その家族はGoogleマップ上であなたの位置情報を確認できるようになります。
これで、位置情報の共有が開始されます。共有を停止したい場合は、同じ「位置情報の共有」の画面を開き、「停止」ボタンをタップするだけです。
【共有された側(位置情報を見る側)の操作】
位置情報を共有されたご家族側は、送られてきたリンクをタップするか、自身のGoogleマップアプリを開くと、共有してくれた方の位置情報が地図上に表示されるようになります。特別な操作は不要です。
位置情報共有を利用する上での注意点
位置情報共有は便利な機能ですが、いくつか注意しておきたい点があります。
- プライバシーへの配慮: 位置情報は非常に個人的な情報です。共有するのは、信頼できる家族など、本当に必要な相手だけにしましょう。また、共有を開始する前に、必ず相手と「いつ、誰と、どれくらいの期間共有するか」を話し合って合意を得てください。「いつの間にか共有されていた」ということがないようにすることが大切です。
- バッテリーの消費: 位置情報を常に取得・共有するため、スマートフォンのバッテリーを通常より消費する場合があります。バッテリーの減りが早いと感じたら、共有を一時的に停止することも検討しましょう。
- 正確性: GPSや通信状況によっては、位置情報に多少の誤差が生じることがあります。表示されている場所はあくまで目安として捉え、正確な場所を確認したい場合は、これまで通り連絡を取り合うようにしましょう。
- アプリの設定: 位置情報共有機能は、アプリの設定やスマートフォンの設定で細かく制御できます。必要に応じて、共有する相手や期間を見直すようにしましょう。
まとめ
スマートフォンの位置情報共有機能は、離れて暮らす家族の安心をサポートする便利なツールです。Googleマップを使えば、比較的簡単な手順で始めることができます。
しかし、プライバシーに関わる情報ですので、利用する際は必ずご家族間でしっかりと話し合い、お互いが納得した上で利用することが最も重要です。便利な機能を上手に活用して、ご家族とのつながりをより安心なものにしてください。
もし操作に迷うことがあれば、スマートフォンの購入店や契約している携帯電話会社のサポート窓口に相談してみるのも良いでしょう。
これからも「らくらくスマホ活用ガイド」では、皆様のスマホ活用を応援してまいります。