スマホのデータ容量を確認・節約して通信費を抑える方法
はじめに:データ容量を上手に使うことの重要性
いつもお使いのスマートフォン。インターネットを見たり、LINEで連絡を取ったり、さまざまなことに使われていることと思います。これらの操作には、「データ通信」というものが行われており、その量には上限がある場合が多いです。
この上限を超えてデータを使ってしまうと、「通信制限がかかる」「追加料金が発生する」といったことが起こり得ます。通信制限がかかると、インターネットの表示が非常に遅くなったり、動画が見づらくなったりして、スマホが使いづらくなってしまいます。
そうならないためには、ご自身のスマホがどのくらいのデータを使っているのかを知り、必要に応じて節約することが大切です。この記事では、スマホのデータ容量を確認する方法と、日常生活ですぐに実践できる節約のコツをご紹介します。
データ容量とは?「ギガ」について知っておきましょう
スマホのデータ容量は、「ギガバイト(GB)」という単位で表されることが一般的です。略して「ギガ」と呼ばれることもあります。
ご契約されている料金プランによって、「月に〇ギガまで使える」という上限が決まっています。例えば、「月に5GBまで」というプランの場合、1ヶ月の間に使えるデータ通信量の合計が5GBまで、ということになります。
インターネットの閲覧、LINEのやり取り、メールの送受信などもデータ通信を使いますが、特にデータ通信量が多いのは、動画を見たり、オンラインでゲームをしたり、アプリを新しくダウンロードしたりする場合です。
今月のデータ使用量を確認する方法
ご自身が今月どれくらいのデータを使ったのかを確認することは、使いすぎを防ぐための第一歩です。確認方法は、お使いのスマホによって少し異なりますが、多くの場合「設定」アプリから確認できます。
iPhoneの場合(例)
- ホーム画面から「設定」アプリを探してタップします。
- 一覧の中から「モバイル通信」をタップします。
- 画面を下へスクロールしていくと、「モバイルデータ通信」の下に、現在の期間(多くの場合、前回の請求締め日からの期間)のデータ使用量が数字(〇〇MBまたは〇〇GB)で表示されています。
- さらに下には、アプリごとのデータ使用量も表示されます。どのアプリがデータをたくさん使っているかを知ることができます。
Androidの場合(例)
- ホーム画面から「設定」アプリを探してタップします。
- 「ネットワークとインターネット」または「接続と共有」など、通信に関する項目をタップします(お使いの機種やAndroidのバージョンによって名前が異なる場合があります)。
- 「データ使用量」または「モバイルデータ使用量」をタップします。
- 現在の期間(多くの場合、請求締め日からの期間)のデータ使用量がグラフや数字で表示されます。
- 「アプリのデータ使用量」といった項目を選ぶと、アプリごとのデータ使用量も確認できます。
【ポイント】 データ使用量の集計期間は、携帯電話会社との契約の締め日に合わせてリセットされることが一般的です。設定画面で表示されている期間が、ご自身の契約期間と合っているか確認してみましょう。もし期間が合わない場合は、設定で調整できることもあります。
データ容量を節約する具体的な方法
データ使用量を確認して「今月は使いすぎているかな?」と感じたら、これからご紹介する方法を試してみてください。少し意識するだけで、データ容量を大きく節約できることがあります。
1. Wi-Fi(ワイファイ)を積極的に使いましょう
ご自宅や、お店、駅などに設置されているWi-Fiに接続すると、スマートフォンのデータ通信(モバイルデータ通信)を使わずにインターネットに接続できます。Wi-Fi環境では、どれだけデータを使っても契約しているデータ容量は消費されません。
- ご自宅にWi-Fiがある場合: スマホのWi-Fi設定をオンにして、ご自宅のWi-Fiに接続するようにしましょう。設定で「自動的に接続する」を選んでおくと便利です。
- 外出先で利用できるWi-Fi: カフェや公共施設などで無料のWi-Fiが提供されている場合があります。ただし、セキュリティに注意が必要な場合もありますので、信頼できる提供元のWi-Fiを利用するようにしましょう。個人情報や重要な情報のやり取りは、信頼できない公共Wi-Fiでは避けるのが安全です。
動画を見たり、アプリをダウンロードしたり、大量のデータをやり取りする場合は、できるだけWi-Fi環境で行うように心がけましょう。
2. アプリのデータ使用量を確認し、設定を見直しましょう
データ使用量の確認画面で、特定のアプリがたくさんデータを使っていることに気づくかもしれません。特に動画アプリやSNSアプリは、多くのデータを使う傾向があります。
データ使用量の多いアプリについて、以下の設定を見直すことで節約できる場合があります。
- 動画の自動再生をオフにする: SNSアプリなどでは、動画が自動的に再生される設定になっていることがあります。設定画面で自動再生をオフにすると、見たい動画だけを再生することになり、データ使用量を抑えられます。
- 画質や音質を下げる: 動画や音楽のアプリで、再生時の品質を「標準」や「自動」に設定すると、データ使用量を減らせます。
- バックグラウンド更新を制限する: アプリは、使っていないとき(バックグラウンドで)も情報を更新するためにデータ通信を行うことがあります。設定で、特定のアプリのバックグラウンド更新をオフにすると節約になります。設定方法は、多くの場合「設定」アプリの「モバイル通信」または「データ使用量」の項目から、アプリごとに設定できます。
- アプリの自動アップデートをWi-Fiのみにする: 新しいアプリのバージョンへの更新(アップデート)は、データ通信量が大きくなることがあります。設定で、アプリの自動アップデートはWi-Fiに接続されているときだけ行うように変更しておきましょう。設定は、App Store(iPhone)やGoogle Playストア(Android)のアプリ内で行うことができます。
3. オフラインで利用できる機能を活用する
インターネットに接続していなくても利用できる機能や設定を活用することもデータ節約になります。
- 音楽や動画をダウンロードしておく: 音楽配信サービスや動画配信サービスの中には、曲や動画をあらかじめダウンロードしておき、オフライン(インターネットに接続していない状態)で再生できる機能があります。Wi-Fi環境でダウンロードしておけば、外出先でモバイルデータ通信を使わずに楽しめます。
- 地図アプリのオフラインマップ: 地図アプリによっては、特定の地域の地図をダウンロードしておき、オフラインで表示できる機能があります。初めての場所へ行く前にWi-Fiでダウンロードしておくと、外出先でのデータ使用量を抑えられます。
まとめ:データ容量を意識して、より快適なスマホ生活を
スマートフォンのデータ容量は、快適にスマホを使うための大切なポイントです。ご紹介したように、まずはご自身のデータ使用量を確認することから始めてみましょう。
そして、Wi-Fiを上手に活用したり、アプリの設定を見直したりすることで、データ容量を賢く節約することができます。これにより、月の途中で通信制限にかかってしまう心配を減らし、場合によってはご自身の使い方に合った料金プランを選ぶことで、通信費を抑えることにも繋がります。
少し意識するだけで、スマホはもっと便利に、そして「らくらく」使えるようになります。ぜひ、これらの方法を試してみてください。